希望の風 ロータリー希望の風奨学金10年のあゆみ
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6 父が津波で死亡。母は震災以前に亡くなっていましたので一人っ子の私は天涯孤独になりました。父の死で大学に行きたいという思いはより強くなりました。それは福祉の勉強をして、被災地復興の役に立つのが自分の役割と決めたからです。卒業まで見守ってほしいと思います。 母、妹、弟の3人を津波で失いました。私も一緒に流されましたが助かりました。今、週末アルバイトをして家計を支えています。もともと子どもが大好きなので保育士になるという夢を持っていました。この夢をあきらめたくなかったので「ロータリー希望の風奨学金」をもらえることに決まってとてもうれしいです。   (高校3年) 父と母が仕事場ごと流されて亡くなり、高1の妹、中1の弟と自分が残されました。父母の弔慰金は2人の弟妹の進学に備えて残しておかなければならないため進学は困難と考えあきらめかけましたが、大学薬学部に合格。今はふるさとの復興を医療面で支えていきたいと心に決めました。4年間支援してくださる「ロータリー希望の風奨学金」がなかったら就職の道を選んでいたと思います。   (高校3年) 母が避難所で死亡。母を亡くしたことで保健師として被災地域に貢献していきたいという意識がそれまで以上に強くなりました。国立大学医学部看護学科に合格したのでしっかり勉強していきたいと思っています。 父と姉を津波で失いました。私は精神的ショックから体調を崩し学校を欠席する日々が続いていましたが、将来を見すえて復学を決意。以降自学自習で遅れを取り戻し大学にも合格できました。ようやく自分の夢を見つけられた思いがしています。奨学金が、背中を押してくれました。 (高校3年) 父が津波で流され死亡。母は会社が流されて解雇されました。自宅は全壊し、思い出も全て失いました。あまりの傷心の深さに呆然と日々を送る中で、父の死を通して将来は養護学校教諭になって自分と同じ思いをした子どもたちの心のケアをしたいと目標を定めました。生活が困窮する中ですが、皆さんの善意を頼りに今は大学で勉強したいと思っています。 父母、祖父の3人を津波で失いました。避難所でのボランティア活動に献身的に参加することで悲しみを乗り越えてきました。残った4兄弟の中に中学2年の弟がいて、この経済困窮の中で医療専門学校に行くことが果たして許されるものかどうか悩みましたが、今は学校に行って整復師になる夢を実現させてもらえそうな気がします。                 (高校3年) 母と弟を含めて家族4人を津波で失い、家も全壊しました。大きなショックを受けましたが、ボランティア活動をして同じ悲しみを抱えた人たちを支えることで自分を奮い立たせました。自分の復興活動でした。今は、大学で災害マネジメントを学んで、今後二度とこのような大きな災害を受けることのないようにしたいと思っています。 父が津波で死亡。家は全壊。無職の母、兄(働いている)、中1、小4の弟と自分が残されました。昨年秋には大学祭で企画部長をやって自信をつけました。今は大学を卒業したら2人の弟を高校・大学に行かせるのが私と兄の役割と思っています。卒業したら一生懸命働くつもりです。(大学2年)母が津波で死亡。父は震災以前に亡くなっていて、祖母と中1の弟と私が残されました。大学で医薬品の研究開発を専攻していますが、何とか卒業まで研究を続けたいと思っています。卒業したら弟を大学まで行かせてやるために一生懸命働くつもりです。今を支えてくれるのは本当にありがたいと思います。(大学2年)

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