希望の風 ロータリー希望の風奨学金10年のあゆみ
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35 小史をまとめるに当たり、「ロータリー希望の風奨学金」を主宰するロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会の年間報告や活動紹介の投稿記事の掲載をしていただいたロータリーの友編集部に厚く御礼申し上げます。記事を読まれた多くのロータリアン、各地のクラブから新たな、また継続的なご支援をいただくことができました。  「ロータリー希望の風奨学金」は、生みの親とも言える第2790地区(千葉県)2010-11年度ガバナーの織田吉郎氏なくしては語れないでありましょう。資料を読み返し、あらためて実感しました。第2790地区は被災地であり、当事者でもあるガバナーとして地区内の対応を余儀なくされていたにもかかわらず、大きな気持ちでロータリーとしての活動を目指しておられました。当該年度のガバナー会で立ち上げた東日本大震災委員会委員長として7か月、2011年10月にロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会を発足するまでのご苦労、そして副委員長として努めた2年半のご苦労は、壮絶なものであったように思います。織田氏は次期委員長就任を目前にして2014年6月ご逝去されました。ご心中察するに余りあるものがあります。  東日本大震災が起きてから10年が経過しました。私たちは皆さまがお寄せくださった義援金をロータリーらしい支援に使おうと、① 公正であること、② 建設的であること、③ 温かく心を寄り添わせることができること、という3つのチェックポイントを設け、被災遺児への教育環境支援を打ち出しました。 当初、10地区の共同プログラムとして発足し、12地区、そして15地区と拡大、その後は支援地区の枠をはあとがき国際ロータリー第2540地区(秋田県) 2010-11年度ガバナー(潟上ロータリークラブ)ロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会 会長地葉 新司ずし、個人でも、またはクラブ単位でも地区単位でも主体的に参加できるプログラムとして、支援金の管理を含めて全面的なサポートをする体制を整え、推進しております。  遺児となった奨学生や親御さんから感謝の言葉をいただいていましたが、震災後5~6年が経ったころ、事務的な手続きに追われている中、毎年掲載されている『ロータリーの友』の記事を読まれたロータリアンの方から「ロータリーの活動の中で、最も身近で、最も目に見える活動であり、支援したい」とのお言葉をいただき、大きな励みとなりました。また、多くのロータリアン、個人、企業等から支援をいただくようになりました。  終わりに、ロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会初代委員長・第2580地区(東京都・沖縄県)2010-11年度ガバナーの上野操氏、ロータリー希望の風奨学金の発足に尽力された故・織田吉郎氏ならびに発足初期の推進に邁進された第2570地区(埼玉県北東)2010-11年度ガバナーの故・西川武重郎氏に敬意を表するとともに、支援金・奨学金の管理ならびに手続きに無償でご協力をいただいた2010-11年度ガバナー夫人の織田悦子様(第2790地区 千葉県)、桑月絢子様(第2630地区 岐阜県・三重県)、川野則子様(第2590地区 神奈川県)、前田司保美様(第2710地区 広島県・山口県)に深く感謝いたします。   最後に、「ロータリー希望の風奨学金」にご支援をいただいた方々に感謝とともに、さらなるご理解と.ご支援をお願いさせていただき、結びといたします。

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