希望の風 ロータリー希望の風奨学金10年のあゆみ
17/40

15プロジェクトとして、これを実施できる。その場合、RI事務総長の承認も、RI事務総長への報告も必要としない。多地区合同プロジェクトに参加する場合、地区内クラブの3分の2以上の承認を得る必要があるが、今回のような支援活動はその必要もない」というものでした。 ロータリーの規約の中の制度として成立するというお墨付きを得て、プログラムを本格的にスタートさせることとなったのです。 希望の風奨学金が現実に新たな体制で再スタート 10月4日、奨学金プログラムに賛同する地区が集まり、被災遺児奨学金支援賛同地区合同2010-11年度ガバナー会議を開催し、奨学金についての詳細や組織について意見交換をしました。 参加地区が34から10へと減り資金も小さくなったことで奨学金の給付対象を当初の予定から高校生を除外し、大学生、短大生、専門学校生に絞り込むことになりました。また「5 for 1プログラム」も諦めざるを得ませんでした。 2011年3月11日の震災発生時に0歳だった子どもが大学を卒業するまでを想定した息の長いプログラムです。継続するには多くの人々の寄付や支援が必要になります。そこで、会員個人でも、クラブ単位でも、地区単位でも、主体的に参加できるプログラムを立ち上げたいと考えました。 10月31日、奨学金の推進委員会を開催。「ロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会(委員長 第2580地区2010-11年度ガバナー上野操)」を設け、義援金の管理を含めて全面的なサポートをする体制を整えました。また、名称を「ロータリー希望の風奨学金」とし、事務局は第2580地区ガバナー事務所に置くこととなりました。具体的な活動を紹介すると、皆さん驚いたようで、若い世代の人たちや留学生、海外とのロータリー関係者との交流に興味を示していました。また、これから、社会人となるうえで、社会人の先輩でもあるロータリアンとの交流にも興味をもち、ロータリーの例会、地区大会などへの参加をお願いすると、ぜひ参加したいと言ってくださいました。とでした。 懇談会の終わりに、奨学生たちに感想を聞いたところ「ロータリーを知らずに奨学金をもらっていたが、いろいろ知ることができて、参加して良かった。今後も交流したいです」という言葉を聞くことができ、参加したロータリアンにとって、次に繋がる交流が持てたと実感した懇談会となりました。 「ロータリー希望の風」以外の奨学金を併せて得ている人もいましたが、皆さんアルバイトをしながらの学生生活を送っています。希望の風奨学金は、学費や生活費として、また自分自身のさらなる向上に費やす資金として大いに役立っていて、感謝しているとのこ早期に軌道に乗ったプログラム 11月1日、奨学生の募集を開始。プログラムは比較的早期に軌道に乗りました。各被災県

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る