希望の風 ロータリー希望の風奨学金10年のあゆみ
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14 6月22日、2010-11年度ガバナー会と2011-12年度ガバナー会が合同で、第1回新旧ガバナー会正副議長会議が開催され、2010-11年度ガバナー会から、前述の2本柱と義援金の残額8億7,000万円の引き継ぎが依頼されました。 6月30日に開催された2011-12年度ガバナー懇談会では引き継ぎ事項に関して、①ガバナー会として活動するのはよくない、②活動を会正副議長会議の折に、ガバナー会新議長の片倉章雄氏(第2750地区 東京・北マリアナ諸島・グアム・ミクロネシア・パラオ)から「義援金は引き継ぐがプログラムは引き継がない」との申し出があり、奨学金については、賛同する一部の地区の共同プロジェクトとして、発足することになりました。 一方でロータリーの規定に関して、この奨学金プログラムの位置づけがどのようになるの押し付けられたくないなど、否定的な意見も出されました。 その後、7月31日の第2回の新旧ガバナーか、国際ロータリー(RI)の見解を確認する必要がありました。このプログラムが、『手続要覧』に記載されている「多地区合同プロジェクト」に該当する場合は、RI事務総長の承認が必要になり、手続きに多くの時間を要することになります。 そこでRI事務総長のジョン・ヒューコ氏にメールを送り回答を求めました。RI理事会はこの問題を議題に乗せ、他地区合同プロジェクトに関する大幅な緩和に踏み切りました。それは「日本全体または複数の地区が一つになって活動する場合でも、各地区のガバナーの判断と責任において、多地区合同 ロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会では、毎年4月、奨学生にアンケートをお願いしていますが、その回答を見ると、当初は被災遺児として支援者と直接面談することに躊躇しているようでした。しかし、回数を重ねるうちに、少しずつですが、支援者に直接お礼を伝えたいとの回答を寄せる奨学生も散見されるようになりました。そこで、奨学生に懇談会への参加を呼びかけてみました。 奨学生の多くは被災地の宮城県、岩手県のほか、東北・北海道の大学や専門学校に在学していますが、東京都を中心とした関東圏内の大学や専門学校に在学している学生もいます。奨学生が一堂に会するには、費用の面で難しく、まずは東京に在住する奨学生を誘い、2016年11月12日(日曜日)、都内で懇談会を開催することができました。以下は懇談会の報告です。 参加者は都内の大学に通う4人の奨学生です。それぞれの出身は福島県(1)、宮城県(1)、岩手県(2)です。奨学生の皆さんは、お父さん、お母さんまたはその一方を2011年の東日本大震災で亡くされています。妹さんが犠牲になられた人もいました。被災時は、中学生あるいは高校生でした。「ロータリー希望の風奨学金」は、高校の先生から勧めや、お父さん、お母さんがいろいろ調べて知ることになったそうです。 協議会からは、3人のロータリアンが出席しました。奨学生たちはロータリーという名前は知っていても、どのような人たちが何をしているのかは、初耳とのことでした。ロータリーの「ロータリー希望の風」奨学生との懇談会を開催

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